2016.03.31 14:42Ameblo版『天使の翼』が更新されました! Ownd版『天使の翼』の姉妹サイトAmeblo版『天使の翼』に新しい記事が投稿されました。 記事の内容は、ブログネタ『大人になって一目ぼれしたことある?』です。 こちらも是非ご覧ください。
2016.03.31 05:13『天使の翼』第4章(19) 本当のことを言うと、わたしは、女性と寝たことがある。 自分から求めることこそないが、わたしのようなカッコいい女性(?)は、女性からも憧れの視線で見られている……わたしにも、人並みに好奇心と欲望があるから、最後までいってしまったことがないとは言わない…… どうも、この話題は苦手だ。 バージニアは、一晩わたしの部屋で明かしたが、二人の間には何もなかった。 久しぶりに心の扉を開いて安心したのか、バージ...
2016.03.31 05:06『天使の翼』第4章(18) わたしは、何と言ってよいか分からなかった。――よくある話といえば、それまでだが…… クリプトンは、ゆっくりとわたしの方を振り返った。 そして、わたしの方へまっすぐ視線を向けてきた。その目は、潤んで、光をたたえている…… 「バージニア・クリプトンという存在は、作られた虚像(イメージ)なの。わたし自身の自然な姿とは、懸け離れている――そのイメージは、あまりに強すぎて、外から、わたしの心を締め付けてく...
2016.03.30 14:14Ameblo版『天使の翼』が更新されました! Ownd版『天使の翼』の姉妹サイトAmeblo版『天使の翼』に新しい記事が投稿されました。 記事の内容は、ブログネタ『逃した魚は大きかったと思ったことある?』です。 こちらも是非ご覧ください。
2016.03.30 13:11Ameblo版『天使の翼』が更新されました! Ownd版『天使の翼』の姉妹サイトAmeblo版『天使の翼』に新しい記事が投稿されました。 記事の内容は、ブログネタ『実写化してほしい漫画、小説』です。 こちらも是非ご覧ください。
2016.03.30 09:26『天使の翼』第4章(17) わたしは、眺めの良い部屋に戻って、窓の前のソファーにくつろいでいる。 今日二度目のシャワーを浴び、すっかりリラックスして、余計なこと、特に『天使の翼』のことは意識の外に追いやろうとしていたと思う。大切な使命だが、そのことばかりを考えていては、何もしないうちに気疲れで倒れてしまうだろう…… 今は、ゆっくり、よく冷えたお酒を飲みながら、ぼんやりと窓の外の夜景を眺めて―― その時、ドアがノックされた。...
2016.03.30 09:19『天使の翼』第4章(16) 「みんな!そろそろ次の歌を歌いたいんだけど!……」 ――わたしは、吟遊詩人としての弾き語りの経験をフルに動員して、観衆との間合いを取り、十曲近い歌を歌った。 あくまで吟遊詩人らしく、わたしを含めた会場全体がアットホームな雰囲気に包まれるよう心掛けた。 自分で言うのもなんだけど、ショーを終えるころには、わたしの肌は、汗でじっとりと湿りを帯び、ほとんど素に近い顔は、きらきらと輝いていたと思う。 多...
2016.03.29 11:21『天使の翼』第4章(15) わたしは、歌い終わり、ギターをそっとおろした。 会場は、しんと静まり返っている。 心の時計は、現実の時間と異なり、どの位沈黙が続いたか分からない。――たとえて言えば、ミュージック・ソフトを聴く時、ソフトの終りの方になって一曲終わった後、それがそのソフトの最後の一曲なのか分からずに、次の音を待つような心境だ…… そして、次の音はやってきた―― 数人の客が、互いに待っていたとばかりに立ち上がり、ゆっ...
2016.03.29 11:09『天使の翼』第4章(14) ――大抵、それは野次という形をとる。今日もそうだった。 「へい!そこの綺麗なねえちゃん!澄ましてないで、さっさと歌いな!……俺が、クリプトンの時みたいな紹介アナウンスをしてやろうか?」 S席のその野蛮人の声は、かなり大きく響き、どっと笑いが巻き起こった。 (今だ!) 「あなたの紹介じゃ、コーヒーに塩をかけるようなものだわ――」 わたしの声は、マイクに集音されて、会場に響き渡った。 「――遠慮しと...
2016.03.29 10:45Ameblo版『天使の翼』が更新されました! Ownd版『天使の翼』の姉妹サイトAmeblo版『天使の翼』に新しい記事が投稿されました。 記事の内容は、ブログネタ『映画の予告編好き?』です。 こちらも是非ご覧ください。
2016.03.29 09:58Ameblo版『天使の翼』が更新されました! Ownd版『天使の翼』の姉妹サイトAmeblo版『天使の翼』に新しい記事が投稿されました。 記事の内容は、ブログネタ『自分の恋愛がメディア沙汰になったらどうする?』です。 こちらも是非ご覧ください。
2016.03.28 16:46『天使の翼』第4章(13) 聞き間違いようのない声――バージニア・クリプトン! 彼女が、今、愛想笑いを浮かべた総支配人と、お付きの連中を引き連れて、わたしの後ろを横切ろうとしている――大方、楽屋で休憩の後、これから貴賓席(ロイヤルシート)で豪華な夕餉でも取るのだろう―― その時、クリプトンがわたしに気付き、わたし達は、初めて視線を交わした。 クリプトンは、瞬時に、わたしが出番を待つ吟遊詩人と察したろう――彼女の顔に、えっ、...