2017.05.25 06:19『天空のエクリチュール』投稿! フォトエッセイ『天空のエクリチュール』に、記事を投稿しました。 いつも行く森、この森にいると、巨木に抱かれている、という感覚が心に去来する……
2017.05.24 07:29『天空のエクリチュール』投稿! フォトエッセイ『天空のエクリチュール』に、記事を投稿しました。 今日はどんな写真と出会えるだろう…… 写真には、意図して撮る部分と、偶然の介入が同居している。 計画と偶然のせめぎ合いが、わたしに緊張と愉悦をもたらす……
2017.05.22 01:20『天使の翼』第8章(8) わたしとシャルルは、息を切らしながら、きょとんとしていた。ほとんど同時に―― 「『どっち』って?」 初老の修道僧は、村人二人が片付けるに片付けられず手に持ったままの看板を指差した―― 『フリー部門』―― そして――文字をたどったわたしとシャルルの視線が、一つの単語に釘付けとなった―― ――『キリヤック俗謡』 わたし達二人の沈黙の時間は、結構長かったに違いない……わたしは、しげしげとわたし達を見詰...
2017.05.21 07:33『天空のエクリチュール』投稿! フォトエッセイ『天空のエクリチュール』に、記事を投稿しました。 久し振りに出かけた森は、緑が旺盛で薄暗く、春先に見かけた多くの花々はもうない……。と、頭上を見上げると、樹冠に無数の白蝶が舞っていた。揺ら揺らと舞うたくさんの蝶を見上げながら、今自分は森という名の海の底にいるんだなと感じた。花の季節が終わり、動物の季節が始まったのだ。
2017.05.18 01:58『天空のエクリチュール』投稿! フォトエッセイ『天空のエクリチュール』に、記事を投稿しました。 毎日同じ道を散歩していても、必ず変化がある。 ……一番驚くのは、花が咲いてから、ここにこんな植物があったのかと気付くこと……。
2017.05.18 01:25『天使の翼』第8章(7) ジェーンの後姿を見送ったシャルルが、いたずらっぽい笑みを浮かべて振り返った。 「強敵出現」 わけの分からないことを言う。 わたしは、ぎろりと睨んでから、さっさと歩みを進めた。地面は、昨日雨でも降ったのか、ぬかるんでいる。 「デイテ、待ってよ!何でそっちに行くんだい?」 「あら、哲学科の天才さんが、どうしたのかしら?――さっきから、吟遊詩人が何人も、あっちの方から姿を現しているんですけれど」 はた...
2017.05.11 04:14『天空のエクリチュール』投稿! フォトエッセイ『天空のエクリチュール』に、記事を投稿しました。 雨の花、いつもと全く違った表情を見せる。 花弁を開いたままひたすら雨滴に耐える花。 花弁を閉じて花芯を抱く花。 雨に濡れて花弁が薄く透き通る花…… ちょっぴり色っぽくて、愛らしい。
2017.05.11 01:17『天使の翼』第8章(6) アクィレイアの太陽が、この星にとっての西の地平線にかかろうとする頃、わたし達は、エアバイクをウラールの村の広場に乗り入れた。 村は、他に何もない、森林地帯の真っ只中にあった。 1標準時間以上前に高速誘導路を降り、地上道に沿って滑空してきたので、この森の周辺に、どのように建物が散らばっているのか全く分からない。――大修道院そのものも、まだ見ていない…… わたし達は、年次感謝祭でにぎわう広場の一角に...