努力とコストパフォーマンス

『ハッシュタグ狂詩曲(#Rhapsody)』第17話
 テーマ:努力は必ず報われる?


 仕事にかけた『努力』を、時間・労力・経費・難易度などの総体としての『費用』と捉えるなら、結局は、費用対効果の問題じゃないかしら。
 どんなに大変な『努力』であっても、結果に結びつかない『努力』であったなら、わずかな効果しか期待できない『努力』であったなら、現状維持が目的の『努力』であったなら、コストパフォーマンスは悪く、報われる度合いも低い。


 逆にわずかの『努力』、ちょっとの『努力』であっても、その方向性が、ベクトルが的確に効果の出る戦略・戦術にのっとっていれば、コストパフォーマンスは良く、報われる度合いも高くなる。


 『努力』すれば必ず報われる、というのは甘い。
 やみくもに費用をかけるのではなく、戦略・戦術を考えた緻密な投資で、『効果の出る努力』をしなくては……


 ただ、会社の中というのは、必ずしもそういう仕事ばかりではなく、コストパフォーマンスが悪いと分かっていても、やらなくてはならないこともある。
 そういう場合も改善の余地はないか、常に意識だけはしていたいわよね。
 ……それと、仕事に失敗して、結果が出せなかった時、必ず分析して、反省を残して、次につなげたい!そうすれば、必ずしも、効果がなかった、報われなかったとは言えない。失敗を教訓にして次回から連戦連勝できれば、それはとても貴重な経験をしたということになる……


『天使の翼』作者:有川慶子




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