【ダイスとSF】―第7章(7)投稿!―

  『天使の翼』第7章、7回目を投稿しました。

  さてさて、今回もまた悩ましい画像だなあ。さいころと振り筒、そして……シガレットケースか……。さいころの絵柄やシガレットケースからして、欧米のものと見受けられるが?……いずれにしても、『天使の翼』作者のコメントを取らないと、このままじゃ投稿できん。私は、この企画を続けることで、本当に作者のプロフィールが浮かび上がってくるのか、首をかしげながら寝室に置いてある携帯を取りに行った。

  「もしも~し?」

  私は、はなから警戒心もあらわに話しかける。と――

  「REAL HIDEよ(だ)」

  「何だって?」

  「リ・ア・ル・ハ・イ・ド」

  「真に隠す……?」

  (以下いささか面倒になってきたので、女言葉一本で続けます。)

  「あら、裏の意味を先に言っちゃ面白くないじゃない!」

  この作者とは、なかなか一本調子では会話できない。

  「『裏の意味』とは何ぞや?」

  「REAL HIDEのHIDEは獣の皮、つまり、本革っていうのが、表向きの意味ね。振り筒に、REAL HIDEって刻印されてるのよ。で、振り筒だから、中のダイスの目が見えてはまずいので、ちゃんと隠れるよ、ってしゃれてるのだわ」

  「(最初からそう言ってくれ、とは言わず)なるほど」

  「ちなみに、イギリス製。前のが古くなったんで買ったの。REAL HIDEって言葉が気に入ってね……。じゃ!」

  電話は、ぷつんと切れた。

  一人取り残される私。この画像をどうやって投稿すればいい?作者は何かヒントになることを言っていたか?……前のが古くなったので買った、と言ってたな……。私は、切れた携帯に向かって独り言を言う。

  「お前さん、小説のストーリーを決めるのに、ダイス振ってないよな?」