女子が一人で入れるお店
『ハッシュタグ狂詩曲(#Rhapsody)』第8話
テーマ:どこまで一人で入れる?
一人で入れる飲食店と、そうでない飲食店の境い目って何だろう?
仕事で外に出ている時、出張の時など、自分一人の場合、どこでご飯を食べるかが大問題となる。特に女子にとっては!……お店に入ったら、お客は男性ばかりなんて、ちょっとやばい。落ち着かなくて、視線が気になって、食べた気がしないだろうな……それ位なら、出張先のホテルにテイク・アウトを持ち帰って、何気兼ねなくのんびり食べた方がいい……
逆の場合、男性が入りづらい女性向きのお店ももちろんあるだろうけど、選択肢の幅は、断然女子に不利じゃなかろうか?
例えば、わたしの場合、レストラン全般、牛丼屋さん、立ち食い蕎麦屋さん、居酒屋に限らずお酒を飲むお店、焼肉屋さん、中華料理屋さん、ラーメン屋さん、スーパーなんかのフード・コート……入れない。あえて一人で行こうと思わない。(お店の皆様、すいません!)
じゃあ、「一体どこで飯食うんだ?」って言われたら、ファーストフードのお店、お蕎麦屋さん、家庭的な雰囲気の行きつけの定食屋さん、ランチもある喫茶店……まいったな!自分でも驚き。ほとんど一人じゃどこへも行けないじゃん!
なんでこんな境界線が、一人で入れる、入れないの境い目、目に見えない国境線があるんだろう?
おそらく境い目の定義は二つある。
① 女子が一人で入っても普通だという、社会通念があるかないか?
② 女子本人が一人で入ることに抵抗を感じるか否か?
①については、一応社会通念としたけれど、女子本人が、勝手に思い込んでいるだけかも知れない。例えば、立ち食い蕎麦屋さんは女子のほとんど行かない所、と思いこんじゃってる……
結局、決定的なのは②の『抵抗感』だと思う。抵抗を感じる所に、あえて一人で行こうとはしない。
逆に言うと、この抵抗感を取り払うことができれば、女子が一人で安心して入れるようなお店を作れば、一気に客層を広げられるという事じゃないかしら。例え立ち食い蕎麦屋さんであっても、牛丼屋さんであっても、お店の努力・工夫次第で、女子が普通に一人で入っていけるお店になれそうだ。ポイントは――
① 清潔感・お洒落感・可愛らしさがあること。
② 店員さんに女子がいっぱいいること。
③ 女性向きのメニューがあって、はっきり女性客を歓迎していると分かる事。
④ SNSで、女性客への対応を積極的にアピールしている事。
⑤ 食べるスペースが、一人で落ち着いて食べられる作りになっている事。(隣の席との距離感・前面が窓とか壁で、他のお客との対面になっていないetc.)
他にも何か決定的なポイントがあるかも知れないけど、今思い付くのはこれ位。
女性は、繊細なのだ。
……と、真逆のことを、サイト管理担当の武田君が言っていたのを思い出した。彼が、お昼を牛丼屋さんで食べていたら(お客は見事に全員男性)、ピシッとパンツスーツで決めた、仕事のできそうな美形の女子が入ってきたそうな。もちろん一人で。彼女は何のてらいもなく、表情も普通で、資料かなんか見ながら、堂々と美味しそうに、もりもり牛丼を食べていたって……
わたし、話を聞いただけでしびれちゃった!その女子めちゃくちゃカッコいい!!
『天使の翼』作者:有川慶子
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