【ゼンマイ仕掛けのロボット】――第7章(8)投稿――

  『天使の翼』第7章、8回目を投稿しました。

  さて、恒例の謎解き画像、今回は……いつものテーブルのようなものの上に、2個のおもちゃ……虫……蜘蛛をイメージしているのか……ゼンマイらしきものが付いている……動くんだ……かなりマニアック。子供向けじゃないな……

  残念ながら、こういうものに疎い私には、それ以上のことは分からない。おもちゃの本体に文字でも読み取れれば調べられるんだが……。私は、いそいそと寝室の携帯を取りに行った。

  「こんばんは、先生」

  「何」

  「『何』って、画像のことだよ――」

  「なるほど、調べが付かなかったな(のね)」

  「(何故分かったのか?)まあまあ、どうせ僕の調べなんてどうでもいいんだろ?コメントちょうだい」

  「ロボット(よ)」

  私は絶句した。いくら何でもロボットは大げさだろう。反論するのは我慢して――

  「その心は?」

  「可愛いんだ(の)」

  「えっ?」

  「ブレードランナーやトゥームレーダーに出てくる(でしょ)?ちょこちょこ動き回るちっちゃなロボット。動きが可愛い(のよ)」

  私も、人後に落ちないSF好きなので、ハリソン・フォードやアンジェリーナ・ジョリーの代表作くらい知っている。……そう言えば、おもちゃのようなロボット、出てきたっけ……

  「……実際には、そんなもの簡単には手に入らないから、これを買ったんだ(の)。ゼンマイ仕掛けのロボットだけど、動きは、映画のとそっくりさ(よ)!ニューヨークまで行ったかいがあった(わ)」

  「ニューヨーク……」

 それはそれとして、 私は、深い感慨にふけっていた――今回のは、今までので、一番素直だぞ……