『天使の翼』第7章、スタート!
お待たせしました!本日、いよいよ、第7章がスタートします。前章まで、デイテとシャルルを宇宙空間で拉致しようとした実行犯、そして黒幕の存在に鋭く切り込むシャルルの推理、さらに、若きレプゴウ男爵からの貴重な情報が、二人をアクィレイアへと導いてきました。確証はないものの、二人だけで乗り込んで大丈夫なのか?デイテの両親の過去にまでさかのぼる暗い謎が、ぽっかりと口を開けて二人に襲いかかります。
6月の投稿でもご案内しましたが、第7章では、バージニア・クリプトン、そしてダイアンに続く3人目のプチ・ヒロインが登場します。こちらも、お楽しみに!
今日は、もう一つ、『天使の翼』の小説としての構造について、秘密を明かします。慧眼の読者は気付かれていたかも知れませんが、『天使の翼』のすべての章は、起・承・転・結を反復していきます。図に示すとーー
大きな『起』ーー第1章ーー小さな『起』
ーー第2章ーー小さな『承』
ーー第3章ーー小さな『転』
ーー第4章ーー小さな『結』
大きな『承』ーー第5章ーー小さな『起』
ーー第6章ーー小さな『承』
ーー第7章ーー小さな『転』
………………
一つのループが終わると、また、次の起承転結が始まる。これが、(いつとは分からぬ)最終章まで、永遠に繰り返されていきます。音楽でいうフーガともカノンとも違いますが、物語は、いい意味での形式の美学に従って流れていくのです。
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